常陸那珂に港を作った理由
茨城県ひたちなか市といえば、ネモフィラやコキアが人気の国営ひたち海浜公園などで有名です。
実はこの地域は昔から、港町としても発展をとげてきました。
現在は「茨城港 常陸那珂港区」という名前の港があり、なぜこの地域に港が作られたのか、ご説明します。
【理由その1】日本と北米の航路上で一番北米に近いから


日本と北米(アメリカ、カナダ)の大きな港を結んでみると…
日本とアメリカ、カナダの大きな港を最短の線(大圏航路)で結ぶと、茨城港 常陸那珂港区のあたりが、一番アメリカ、カナダの港に近いことが分かるね。
【理由その2】東京港から荷揚げして輸送するよりも早くて安いから

東京には「東京港」があるけれど…
東京都内やその周辺は、交通渋滞が激しくて、港からの輸送に時間がかかってしまうんだ。
そのぶん燃料も消費するので、ガソリン代も高くつくし、排気ガスは環境にも良くないね。
茨城県ひたちなか市からは、北関東自動車道や常磐自動車道、東関東自動車道水戸線、圏央道などの高速道路が充実しているので、特に北関東へ荷物を運ぶのにとても便利なんだ。
東京港と茨城港までの比較表



【理由その3】ひたちなか市に広大な土地があったから

昭和13年

昭和47年
その昔、現在のひたちなか市には1,200ヘクタールもの広さの「水戸陸軍飛行学校」があったんだ。
太平洋戦争終戦後、一度は米軍の土地になったものの、昭和48年に日本政府へ返還されて、港が作られることになったんだよ。
常陸那珂港ができるまで
開発前の様子

昭和47年
北ふ頭慨成

平成5年
現在の様子

令和元年
常陸那珂港区では今…
常陸那珂港区では現在、株式会社JERAが火力発電を行っています。
また、日立建機株式会社、株式会社コマツが、世界各国へ大型建設機械の輸出を行っています。

茨城港(常陸那珂港区含む)の港湾取扱貨物量


令和4年国土交通省 港湾統計より