事業紹介
横浜港 南本牧ふ頭地区国際海上コンテナターミナル整備事業
工事の進捗状況は、工事レポートをご覧ください。
整備概要
国際コンテナ戦略港湾である京浜港の一翼を担う横浜港において、近年のコンテナ船の大型化及びコンテナ貨物量の増加に対応し、円滑な物流を確保するため、南本牧ふ頭地区において大水深の国際海上コンテナターミナルの整備を進めています。
事業全体計画
事業期間 | 平成19年度 〜 令和7年度 |
---|---|
事業概要 | 岸壁 (水深18m〜、延長900m)(耐震) 航路・泊地 (水深18m) 等 |
事業の効果
- 横浜港におけるコンテナ取扱能力の向上が図られます。
- 大型コンテナ船による効率的な輸送が可能となり、物流コストの低減が図られます。
- 耐震化により、震災時においても物流機能が維持されます。
岸壁工事の主な手順
- MC3,4岸壁部の地盤は、海底面が約30m程度と深い大水深域である上、支持層(岩盤層)の起伏が激しく、軟弱な粘性土層の厚さが岸壁法線上で大きく変化しています。
(MC4岸壁部の地盤には、30m以上の厚さの軟弱層の箇所があります。) - そのため、岸壁本体部の直下などの軟弱な海底地盤を改良するため、打設深度の異なる多断面の地盤改良対策(CDM改良等)が必要となります。
- 「対岸のMC−1,2コンテナターミナルへ大型船が離着岸することから施工エリアが限られる」「水深約30mという大水深海域での施工」という厳しい制約条件の下、最も施工性、経済性に優れた鋼板セル構造を採用しました。
- 鋼板セルは5枚のセルブロックで構成されます。千葉県富津の工場で部材を製作し、現場近くの作業ヤード(神奈川県南本牧)で5枚のセルブロックをを結合して円筒状にし、直径24.5m、高さ32.0m、重さ約400トンの鋼板セル1函が完成します。
- 作業ヤードで製作された鋼板セルは、大型起重機船により設置現場まで運ばれ、改良して強固にした地盤の上に据付けます。その後、揚土船により鋼板セル内に土砂を投入(中詰)して鋼板セルを安定させます。
- 鋼板セル同士を高さ32m、重さ70トンのアークで連結させます。それにより、一体性が大きくなり、地震への抵抗性が大きくなります。
- 鋼板セル・アークの前面には盛石、背後には裏込石を施工します。それにより、岸壁本体の安定を確保しています。
- クレーン基礎は、海側と陸側に鋼管杭を打設します。
- その後、上部コンクリートの施工を行います。
事業紹介 動画
MC-3コンテナターミナル整備の全体的な流れを、動画でご紹介します。
(MC-4コンテナターミナルでも、同様の工事を行っています。)
(再生時間 7分8秒/容量 11.2MB)
施工フローごとの動画
工事の詳細な様子を動画でご紹介します。(画像をクリックすると別ウィンドウで開きます。)
※南本牧ふ頭MC-3及びMC-4の施工状況を編集して作成しています。
@海上地盤改良 | A鋼板セル製作 | B鋼鈑セル据付 |
---|---|---|
海底の「地盤改良」を施工しています。 |
岸壁部分に使用する「鋼板セルを製作」しています。 |
岸壁部分に使用する「鋼板セルを据付」しています。 |
Cアーク据付 | D鋼鈑セル中詰 (リクレーマー揚土) |
E舗装 |
岸壁部分に使用する「アークを据付」しています。 |
岸壁部分に据付した「鋼板セルの中詰」を施工しています。 |
コンテナターミナルの「舗装」を施工しています。 |
Fガントリークレーン | GRTG (トランスファークレーン) |
|
コンテナを積み降ろしする荷役機械「ガントリークレーン」を設置しています。 |
ターミナル内のコンテナを移動させる荷役機械「RTG(トランスファークレーン)」を搬入しています。 |
リーフレット
MC-3コンテナターミナル 〜日本初の水深18m耐震強化岸壁〜(PDF版 3.6MB)
【平成27年 京浜港湾事務所作成】