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第⼆海堡の建設
第⼆海堡の兵備
第⼆海堡跡調査報告書

第⼆海堡の建設

 第⼆海堡は、第⼀海堡の⻄2,577mで、⽔深8〜12mの海中に築かれました。49万m3 の⽯材、30万m3 の砂が使 ⽤され、50万⼈の⼈夫が使役されました。海堡の埋⽴造成費だけで79 万円(現在の価格で約50 億円)かかりました。
明治22年(1889)7⽉に着⼯し、⼤正3 年(1914)6⽉に竣⼯しました。

2004年3月撮影

■第三海堡建設にも採⽤された、第⼆海堡の防波壁⼯事

 第⼆海堡の防波壁の⽔深は、満潮⾯より-10〜-11mでした。第⼆海堡の基礎は軟弱ではなかったので、捨⽯が沈下したり、波⼒も⼲潮⾯下1m以下に及ぶことありませんでした。
  ⽔中作業には、素潜りの潜⽔夫と器械潜⽔夫を使⽤しました。この防波壁⼯事は好結果を納めたので、以後の第三海堡の防波壁⼯事にこの⼯法が採⽤されることとなりました。

●東京湾第二海堡基礎試築ノ図
  〔資料〕陸軍築城部本部(編)
  「現代本邦築城史第2部第1巻東京湾要塞築城史附録」、1943.4、国立国会図書館蔵

■基礎⽯の投⼊時に活⽤した五⼤⼒船

 基礎⽯の投⼊に当たっては、割栗⽯(わりぐりいし)を⽬的の位置に投⼊できるよう、浮標を⽬的地の付近におき、積載船(五⼤⼒船またはダルマ船)を浮標に係留して割栗⽯を投⼊しました。
 五⼤⼒船は、東京湾を中⼼とする関東周辺で⽤いられました。船の⼤きさは、⻑さ9.4m〜19.7m、幅2.4m〜5.2mでした。

【五⼤⼒船】
〔資料〕「東京湾海堡基礎築設⽅法及景況取調書」、
明治39 年8 ⽉ より作成。

第⼆海堡の兵備

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・27 センチカノン砲塔(27K 砲塔) 1基
・27 センチカノン隠顕砲※架式砲台(27K 隠顕式) 4⾨
・15 センチカノン砲塔砲台(15K 砲塔) 3基
・7.5 センチ速射カノン(7.5 速K) 10 ⾨
・機関砲 10⾨
・探照燈 1基
・⽔雷⽤探照電灯 1基
※隠顕砲(いんけんほう):防護壁の内側に隠れ、射撃の際に砲⾝が持ち上がる⼤砲。

第⼆海堡跡調査報告書

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 当所では「富津市富津第⼆海堡跡調査報告書」を平成26年9⽉に発刊致しました。
 ここでは報告書の抜粋版を掲載致しますのでご覧ください。
 ・第1 章:歴史的環境
 ・第2 章:建設経緯
 ・第3 章:構造物調査
 ・第4 章:建設記録

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