■東京湾口航路とは

東京湾口航路とは、「海上交通安全法」で定められた「浦賀水道航路」と「中ノ瀬航路」の総称です。

わが国で最大の港湾貨物取扱量を誇る東京湾には、国際戦略港湾である東京港・川崎港・横浜港、国際拠点港湾の千葉港及び重要港湾の横須賀港・木更津港(国際バルク戦略港湾)があり、様々な物資を運搬する船舶が1日平均600隻以上航行しています。運搬される物資は、工業製品の原材料となる鉄鉱石、発電燃料となる原油、石炭、LNGなどのほか、私たちの食卓にのぼる食料品に至るまで多くの物資が海外から船で運搬されてきます。
私たちの生活を支えてくれる船舶が安全に航行できるように東京湾には「海上交通安全法」に定められた2つの航路が設けられています。まず、湾口部に位置する「浦賀水道航路」は、北航と南航の交互通行ができる航路で航路幅は1,400mとなっています。また、湾奥部への北航航路として「中ノ瀬航路」(航路幅700m)があります。

東京湾は世界有数の海上交通過密海域であることに加え、湾口部から湾奥に向かってS字状に屈曲した進路をとる必要があることから、操船が難しいことが知られています。その上、これまでは浦賀水道航路には暗礁化した「第三海堡」 が存在していたため、幾多の海難事故が発生している状態でした。また、中ノ瀬航路には、浅瀬が点在していたことから、喫水17m以上の船舶は航行制限がかけられていました。

こうしたことを踏まえて、両航路は昭和53年4月、船舶の安全で円骨な交通を確保するために必要な水深を確保するための浚渫工事などを実施できる「開発保全航路」として指定され、平成12年度より「東京湾口航路整備事業」として、第三海堡撤去工事と中ノ瀬航路浚渫工事を開始し、第三海堡撤去工事は平成19年8月、中ノ瀬航路浚渫工事は平成20年8月に完了しました。



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■浦賀水道航路と中ノ瀬航路の航行ルール

過密な海上交通と操船の難しい自然条件が重なる浦賀水道航路と中ノ瀬航路では、安全に航行するため、様々なルール があります。

  • 川崎港、東京港、千葉港へ入港する長さが50メートル以上の船舶は、浦賀水道を北上後、

      喫水が−20m未満の船舶は中ノ瀬航路を通航
      喫水が−20m以上の船舶は中ノ瀬西側海域を通航

    また、中ノ瀬航路は北行きの一方通航になります。
    ※長さが50メートル未満の船舶には、航路航行義務はありませんが、航路を航行する場合には、交通ルールを守らなければなりません。
  • 横浜航路より南側の横浜港へ入港する船舶は、浦賀水道航路を北上後、中ノ瀬西側海域を通航
  • 東京湾から出港する際、全ての船舶は中ノ瀬西側を通航し浦賀水道航路を南下。また、浦賀水道航路は航路の中央より右側を航行しなければなりません。
  • 航路を航行する場合は、対水速力12ノットを超えてはいけません。

このほかにも様々な交通ルールがあります
詳細は海上保安庁HP
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航路の諸元
  中ノ瀬航路 浦賀水道航路
幅員 700〜2,400m 1,400〜1,750m
延長 約11km 約15km
航法 北行き一方通航 航路中央より右側通航
計画水深 -23m
速力制限 12ノット(22km/h)以下
対象船型 貨物船20万重量トン級


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