第2回物流高度化シンポジウム パネルディスカッション 主な意見等
 パネルディスカッションでは、事前に参加者から寄せられた質問を5つのカテゴリに分類し、これらの質問への回答を通じてコンテナマッチングの推進について討論を行いました。

【Q1】コストメリットの配分、インランドデポのコスト負担、マッチング事業の採算性について
◆ マッチングによって生まれるコストメリットを、関係しているパーティーそれぞれに公平に配分する考え方でなければならない。
◆ インランドデポ利用のコストは、船会社とインランドデポ契約を結んでいれば、港のコンテナヤードと基本的に同じなので船会社負担になる。そうでない場合はケースバイケース。
◆ マッチングは1本からでもメリットはあるし、量が増えればそれなりのシステムを組んで対応していくこととなり、さらにメリットが出る。

【Q2】契約方法・ルール、コンテナに関する責任の所在及びこれらに関するトラブルの事例について
◆ マッチングを行う上での契約方法・ルールは、インランドデポを経由する場合は船社のインランドデポ運営上のルールに従う形になり、経由しない場合は関係者間で取り決めているものと思われる。
◆ コンテナの品質によりラウンドできない場合があるので、当事者間でコンテナの品質基準をしっかり作っておくことが重要。コンテナダメージに関しては、コンテナ検査に対する保険への加入など、あらゆる事故に関して補償できるようなリカバリーの体制を取ることが重要。
◆ コンテナダメージ等でコンテナを差し替えることにより発生した負担については、事前に関係者間で取り決めするなどの対応が必要。デポを組み込むことにより空コンテナのストックが生まれ、当日のコンテナ差し替えが可能となる場合もある。
◆ ドレージ料金の設定は、ラウンドした場合とラウンドしてない場合の2通りの運賃を決めることが必要。また待機時間等でトラブルとならないような配車をすることも重要。

【Q3】コンテナの船社間融通、空コンテナの内貨転用について
◆ コンテナの船社間融通の実績はある。コンテナを貸した側は空コン輸送の削減となり、借りた側はハンドリングコストの低減となるため、問題はないだろうと考えている。
◆ 空コンテナの内貨転用の実例は多数ある。海上コンテナへのラッシングの問題はあるが、専用のパレットなどを作ってコンテナへ積み込むことなど解決策はある。
◆ 海上コンテナはラウンドしなければ2台に1台は空を運んでいるので、内貨転用はドライバー不足の現状からも進めなければいけない。

【Q4】船社の関わりについて
◆ 30社以上の船社と取引があるが、CSRや港の混雑解消、陸運事業者の支援等の切り口で、マッチングの実施を前向きに検討してもらっている。
◆ 国内転用することで実入りとしてコンテナを港に帰すことができることや、内陸を含めて運賃の評価をする時代になっているという話をして協力を得ている。
◆ 船社にはマッチング部のような特化した組織はなく、前向きな状態が作りづらい土壌があるように思う。例えば荷主が内陸部でB/Lを切ることなどが通常化されれば、船社にコストがかかってくるため、マッチングに対する考え方が変わると思われる。

【Q5】ゲートオープン時間制限との関わり、コンテナターミナルのインフラについて
◆ ゲートオープン時間が延長されればカット時間に間に合わないと思われていたラウンドができるので、マッチングに取り組みやすくなることは明らか。ただ、必ずマッチングとゲートオープンを同時並行に進める必要はないと考える。
◆ ゲートオープン時間の延長は、コンテナラウンドユースの実施に当たっての絶対条件ではなく、ターミナルゲート前の渋滞の解消が主な目的。港の貨物のうち、10%でも15%でも内陸でマッチングさせれれば、ゲートの混雑など港のいろいろな問題が改善するのではないかと考える。
◆ コンテナターミナルのインフラ整備については、スペース的な問題から東京港ではCYの拡大は不可能と思われる。フリータイムの短縮によるCY蔵置コンテナの削減、CY搬出作業の効率化やターミナルの機能をオフドックで内陸に持っていくなどが、これからの大型船に対応するための策だと思われる。

※その他の意見
◆ マッチングはインランドデポありきではなく、需要に応じて、自社施設、ドレージ業者施設など、既存施設を利用し、できるところから始めることが大切。
◆ 陸送業者から輸出、輸入それぞれの社がやっていた仕事が1本となってしまい、仕事が少なくなるという意見をよく聞く。だが、関係者がうまくコストを配分される仕組みを考えてマッチングを行っていくのであれば、これは解決できない問題ではないと考える。 ただ、現実として、今まで2社の陸送業者がやっていた仕事を半分ずつとはいかない。最後は努力して頂いた方に仕事をやってもらうことになる。

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