みなと現場ウォッチャー

川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部上部工事(その2)<令和元年度>
(2024年2月29日〜3月3日撮影)

京浜運河に大きな船が来たー!何が始まるの??

この船は3,000t吊起重機船だよ。
現在工事中の京浜運河をまたぐ斜張橋の主塔ブロックを架設するために、入域しているところだよ。

主塔は、水中のアンカーフレームの上に設置する基部ブロック下段ブロック、車両が通行する中段ブロック、一番上の上段ブロックの4ブロックに分けて架設するよ。
今回は水江町側の主塔(MP4)の下段ブロックの架設を紹介したよ。
これで主塔(高さ95.5m)の約1/3が完了です!

川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部上部工事
(2023年12月7日撮影)

川崎港臨港道路の工事をしている京浜運河で、起重機船がブロックを持ち上げているよ!何をしているの?

工場製作した基部ブロックをここまで海上輸送し、起重機船によって橋脚の基部ブロックを架設しているところだよ
この写真は東扇島地区側のMP3橋脚だけど、水江町地区側のMP4橋脚でも同じように架設しているよ

横浜港新本牧地区護岸(防波)本体工事
(2023年11月27日撮影)

とっても大きいものが4つ並んでいるよ。これは何?

新本牧地区の護岸本体になるケーソンの一部(鋼殻(こうかく)という)だよ。
この鋼殻の外側に鉄筋を組んでコンクリートを打設し、コンクリートが十分に固まったら完成するよ。

鋼殻の上側は、下側の厚みの半分に見えるけど、どうしてこんな形なの?

ケーソン上側の開いているところには、消波機能のあるスリットを設けるよ。
内側の遊水室には海藻や小魚等が生息できる環境を形成することも検討しているよ。

お魚がいっぱい棲みついてくれるといいな♪

横浜港本牧地区岸壁(-16m)(改良)他改良等工事
(2023年10月27日撮影)

横浜港D5コンテナターミナルの改良工事って、たくさんの建設機械が働いているんだね。
あ!D5岸壁の前で鋼管杭を載せて作業していた台船が、護岸側に移動したよ。どうして??

よく観察しているね〜!
大きなコンテナ船の入出港があるときなどは、安全な場所に待避しているんだよ。

そうなんだ。安全にコンテナ船が入出港できるよう配慮しながら工事を行っているんだね。

横浜港新本牧地区 工事
(2023年10月24日撮影)

あれ?丸いブロックと四角いブロックがあるみたい。どうして?

丸いブロックは『鋼板セル』という岸壁を支えるブロック、四角いブロックは『ケーソン』という護岸を支えるブロックです。
大型コンテナ船が着岸する岸壁は、大きな地震にも耐えることができる強い構造にするため『鋼板セル』を採用しています。

なるほど!大規模地震発生時に物流を止めないような構造にしているんだね。

もう1つ教えて!あの作業船は何をしているの?

左側の作業船は、これから鋼板セルを設置する場所で海上地盤改良工を行っているCDM船(深層混合処理船)だよ。
右側の作業船は、海上地盤改良工が終わった場所で盛上った土砂を撤去しているグラブ浚渫船と海上地盤改良工を行っているSCP船(サンドコンパックションパイル船)だよ。
詳しくは工事レポート令和5年10月号の2枚目をチェックしてみてね!

横浜港新本牧地区 工事
(2023年4月13日撮影)

久しぶりに新本牧に戻ってきたよー!

2年前にパトロールに来たときは、海上地盤改良工事をやっていたよね。

お〜!前は海に作業船がいるだけだったのに、今はブロックが綺麗に並んでいるみたいだね!

新本牧ふ頭の護岸や岸壁を構成するケーソンや鋼板セルだよ。
手前のL字は護岸、左奥に見えているのが大型コンテナ船が着岸できる水深18m〜、延長1,000mの岸壁の一部です。
ブロックの下、水深15m〜25m程度の海底にはブロック等を支える基礎マウンドが構築されていているよ。
更にその下は、海上地盤改良工事を行ったのよ
詳しくは、工事レポートを読んでみてね。

海の中ではそんな工事をやっていたんだねー。

横浜港大黒地区岸壁(-12m)(改良)築造工事
(2021年7月16日撮影)

大黒ふ頭にやって来たよ。
長い筒のようなものを吊っているようだけど、これは何をしているの?

この長い筒は鋼管矢板だよ。直径0.9m、長さ42.0mもある鋼材で、
これをハーフセップ台船という船を使って、海底深くまで打ち込んでいるところなんだ。
まっすぐに打ち込む必要があるから、作業中は常に測量機械を使って、監視しながら作業しているよ。

そうなんだ〜。ハーフセップ台船すごくかっこいいな〜。
あっ、ところで1月の「みなとウォッチャー」の時には、まだ海だったところが陸になっているね。どうやったの?

まず、鋼管矢板を打ち込んで、海との間に仕切りを作るんだ。
その後に、バックホウやブルドーザーという機械を使ってその隙間に砕石をいれて、ローラー車で締め固めることで、陸を作ったんだ。

横浜港新本牧地区護岸(防波)南側・東側 海上地盤改良工事
(2021年5月26日撮影)

横浜港の上空をパトロール中。
いろんな形の船がいっぱいいるよ。何をしているの?

ここは本牧ふ頭地区の沖合で「新本牧ふ頭地区」だよ。
手前(赤矢印)は国の工事範囲、奥(黄矢印)は横浜市の工事範囲なんだ。
国の工事は、現在4つの工事が海上作業を行っているよ。

えー!?別の工事なのに、こんなに近くで作業しても大丈夫なの?

狭い範囲なので、週1回みんなで集まって、船の位置について打ち合わせをしているんだよ。
日々状況が変わるから、毎日お昼の時間に情報共有も行っているよ。

そうなんだ!そうやって未然に事故を防いでいるんだね。

横浜港南本牧地区
(2021年 5月26日撮影)

MC-4岸壁に大きなコンテナ船を発見!
たくさんコンテナを積んでいるな−。何個くらいあるの?

この船は全長346.98m、およそ9578個(TEU)のコンテナを積むことができるみたいだよ。

すごいな〜。さすが水深18m、延長500mの岸壁だね。
あれ?遠くに見える斜めの建物は何だろう??

コンテナを載せた車両が南本牧ふ頭に出入りするための入出場管理施設だよ。詳しくは工事レポートをチェックしてみてね

川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部(MP2)橋梁下部工事
(2021年3月1日撮影)

川崎港臨港道路の橋脚の一つ、MP2の工事が完成したんだって!
手前の背の高い方がMP2だよね?

よく見に来てくれたね、みなとん! 手前がMP2、奥がMP3だよ。
MP1〜MP6の合計6本の橋脚で、京浜運河にかかる主橋梁部を支える『斜張橋構造』なんだ。

斜張橋ってどんな橋のことなの?

斜張橋というのは、橋脚から張ったケーブルで、橋桁部分を持ち上げるように支えている構造の橋のことだよ。
橋脚から橋桁へ、斜めにケーブルが張ってあるのが目印だね。

この斜張橋構造で支える、川崎臨港道路の径間長は525m。
東日本では第1位の長大斜張橋になるんだ!

※径間長…主塔と主塔の間、主にケーブルでその重量が支えられる橋梁部分の長さ。

あっ! ボクのお気に入りの散歩コースにある、『鶴見つばさ橋』も『横浜ベイブリッジ』も斜張橋ってことだね?

径間長っていうのは、長い方がすごいの?

径間長が長くなるとそれだけ橋が重くなるから、支えるケーブルの太さや本数が多くなるんだ。
ちなみに今現在世界で一番径間長の長い斜張橋は、広島県と愛媛県の間にある『多々羅大橋』(890m)なんだよ!

横浜港大黒地区岸壁(-12m)(改良)築造工事
(2021年1月13日、2020年12月25日撮影)

大黒ふ頭にやって来たよ。
たしか大きな船も利用できるように、岸壁を改良しているんだよね?

そうだよ。前の岸壁を解体して、一旦きれいな状態にしてから、新しい岸壁に作り直す工事だね。
大黒ふ頭は大きな自動車専用船や客船がたくさんやってくるから、この岸壁もそういった大型船が利用できるようにするんだ。

あっ、ちょうどとなりに大きな自動車専用船が来ているね!
日本の自動車は海外で人気だから、自動車を運ぶ自動車専用船もいっぱいやって来るんだね。

ところで、右の写真の船は今どんな仕事をしているの?

これはクレーン付台船だね。岸壁の重要な部品である鋼管矢板を打ち込む前に、海底の支障物をきれいに取り除いているところだよ。

横浜港本牧地区岸壁(-16m)(耐震)築造工事
(2020年12月8日撮影)

今日は本牧ふ頭の岸壁工事現場に来てみたよ。
なんだかすごく大きなものを持ち上げているけど、これは何?!

これは岸壁の基礎になるジャケット式桟橋だね。
あらかじめ打設しておいた鋼管杭にかぶせるように設置するから、“ジャケット”という名前なんだ。

あれ、となりの鋼管杭の中に人が入ってるよ!

鋼管杭にぴったり入るように、目視や測量で確認しながら作業を進めているんだ。

川崎港臨港道路東扇島水江町線東扇島アプローチ部橋梁下部工事
(2020年11月16日、10月16日撮影)

川崎港臨港道路の東扇島アプローチ部の工事現場を見に来たよ。
ところで、『アプローチ』って何のことだろう?

アプローチというのは、英語で「目標に近づく」という意味だけど、土木の世界では、一般道から高速道路や橋につながる接続部分のことをいうんだ。
川崎港臨港道路は、東扇島と水江町にかかる橋だから、両側にアプローチ部を作っているよ。

そうだったんだ〜。
てっきり、好きな子にアタックすることかと思ってたよ!

あっ、こっちには大きいちくわがあるね。
寒くなったから、おでんが食べたいと思ってたんだ〜!

どこからつっこんだらいいんだ・・・。

これはちくわじゃなくて、橋が沈まないように支える杭だよ。
地下深くにある固い地盤まで、穴の中からドリルを入れて、掘りながら段々と杭を埋めていくんだ。

川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部(MP5,6)橋梁下部工事
(2020年4月30日,10月13日撮影)

高ーい!
一番上までどれぐらいあるの?

写真手前に見えるMP5は、コンクリート部分が約23m、鉄筋部分が約30mで、合わせて53mあるよ。
奥に見えるMP6は、コンクリート部分が約18m、鉄筋部分が約24mの合わせて42mあるんだ。

すごく高いところに橋ができるんだね。
右の写真の空き地はなぁに?

橋の下に新しくできる沿道を工事しているところだよ。

9月末で本工事は完成しました。
続きの工事もウォッチャーしていきますので、お楽しみに!

横浜港南本牧地区 入場管理施設 関連工事
(2020年 9月30日撮影)

MC3・MC4コンテナヤードの入出場管理施設のための舗装工事が完了したよ。
左の写真の建物は、MC3・MC4コンテナヤードに入場するためのゲートで12レーンあるよ。
右の写真は、ゲートに入場するための待機場スペースだよ。

横浜港臨港道路(南本牧はま道路)緊急復旧工事
(2020年10月2日撮影)

防衝設備1基あたり3本の鋼管杭、全部で10基分の鋼管杭の打設が完了したよ

横浜港臨港道路(南本牧はま道路)緊急復旧工事
(2020年9月2日,9月5日撮影)

復旧工事が終わって、また通れるようになった南本牧はま道路の近くに、茶色い棒がいっぱい並んでいるよ。
工事はまだ続くの?

南本牧はま道路の橋脚を守るために、ジャケット式防衝施設を作る工事をしているんだ。
茶色い棒は、その芯になる鋼管杭だよ。
右の写真は、海上からクレーンでジャケットを鋼管杭の上にまっすぐ下ろして、設置しているところだね。
詳しくは工事レポート9月号を読んでみてね!

横浜港南本牧地区コンテナヤード整備工事(その2)
(2020年6月26日撮影)

コンテナヤードにたくさん設置されているのは、何かの足場かな?

冷蔵・冷凍の温度管理をすることができる、リーファーコンテナ用の架台だよ。
リーファーコンテナに、電気を供給するための電源設備があるの。点検用としても使うんだよ。

過去のみなと現場ウォッチャー

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